<今日の表紙>昨日の夕暮れ時のパノラマ
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4時半過ぎからきれいな日没ショウが始まりました。DSC09951
空気がきれいなのでしょうか太陽が眩しいです。DSC09954
やっと眩しくなくなりました。DSC09957
しばらくすると夕暮れ時のグラデーションがきれいです。DSC09963
深い闇が押し寄せてきました。DSC09968


今年になって2冊目の小説「大誘拐」天藤真著を読みました。DSC09964


とにかく面白い!DSC09965
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身代金が100億円です。作者の天藤真は、1983年、今から36、7年前に亡くなっています。DSC09967


でも、この小説を読むと、全然古い感じがしません。その意外性を考えるとよくそんな発想を考え付いたなと感心します。

誘拐犯の考えている身代金は5000万円でした。それが誘拐された82歳のお婆さんが100億円にしてしまいました。

この発想自体が前代未聞。すごいな!なにせ100億円のお札の量も重さも5000万円とはけた違いです。

小説を読み進むとなるほどなとわかってきます。

82歳のお婆さんのち密な理論構成には脱帽です。

主人公のお婆さんの回想シーンで僕の老後も想像させる言葉がありました。

年寄りの暮らしいうもんは、今にお分かりになると思いますけど、ほんまに味気ないもんでしてなあ。昨日が終わって今日が来て、今日が終わって明日が来て・・・・・いつもいつも同じことのくり返しでしてなあ。生きているのとちがいますわなあ。死なんとおる、いうだけのことですわなあ。というて、八十年の余もそないして来たもんを、今さら変えようもあらへんし・・・・・。私もそうだした。それが人生いうもんや、思うとりました。それがあの日から・・・・・
それからの一日一日は、寝ぼけたような今までとは天と地で、ほんまに張りつめた毎日でございましたなあ。多くのお年寄りの中には、口には出さんと、また実際そないなことになっては大変や、とは思いながら、心のどこかに、一ぺんはそうした時間を生きてみたい、いうメルヘンみたいなもんがあるのとちがいますやろか。少なくとも私はそうでした。あの二週間あまりいうもんを、こないな気持で生きて参りましたんや。

100億円の作り方も82歳のお婆ちゃんが教えています。

とにかく、面白い小説です。

天藤真さん、ありがとうございました。

「誘拐」でなくて「大誘拐」のタイトルに恥じない筋書きです。

今年は、始まったばかりですが、かなりクオリティの高い本に出会いました。

面白い小説は歳を取りません。天藤真は亡くなって36年以上経っても輝いています。小説の中の人物たちが躍動しています。

  筋書きを考える間もなく飛び越える想定外の「大誘拐」だよ


久しぶりに見れた昨夜のお月様と、DSC09974_1
昨朝と対照的な今朝のパノラマでお別れします。DSC09975_1


今日の曲は、絢香 「365」