<今日の表紙>昨日のセントレアのサミット警備風景
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昨日の朝、松山からセントレアへ帰ってきたらエントランスから飛行機搭乗手続きへの通路で物々しい警備風景に出くわしました。

今日からの伊勢志摩サミットの関連です。

就任直後、プラハで核なき世界の実現への演説を行ったオバマ大統領が大統領としての最後の1年間で伊勢志摩サミットとの後広島訪問するという機会が訪れたことは運命的です。

現実の世界は、広島訪問前も後もほとんど変わらないと思いますが、広島訪問はオバマ大統領自身にとって生涯忘れられない時間となるでしょう。

僕の個人的な出来事でも生涯忘れられない出来事がいくつかありました。

悲しいこと、うれしいこと、すごく感動したことなどが僕の頭の中に蓄積されています。

2泊3日の松山での移動中に、最近読んだ高野和明の短編小説集「6時間後に君は死ぬ」を再読しました。DSC04106


最近は、ブログでも書きましたがTVの番組を見ない生活をしています。

その影響でしょうか、家でも本を読むことが多くなりました。

本をあまり読みすぎると、ついつい雑に読んでしまうことがよくあります。ということで面白かった本を再読するこの頃です。

その中で、高野和明の「6時間後に君は死ぬ」を読んで見たくなりました。

この小説は、6つの短編小説集です。DSC04111


いずれも、主人公の未来を予言することがモチーフとなって構成されています。

時には、スリリングに、時にはファンタジックに、そして時にはエキサイティングに過去と今と未来が迫ってきます。

特に最初の「6時間後に君は死ぬ」と5番目の「3時間後に僕は死ぬ」は2つで1つの小説としても楽しめました。DSC04107


高野和明は小説の内容をハッピーエンドにすることをポリシーにしている小説家です。DSC04110


ということは、スリリングな展開をしている内容も最後は心が温かくなります。

では、この短編集で僕が印象に残った言葉を紹介します。

<ドールハウスのダンサー>から

「結局、叔母は」と館長が口を開いた。「70になる前にこの世を去りました。でも、幸せそうな晩年でしたから、周りに人も慰められました」
「幸せそうな?」と美帆は尋ねた。
「ええ、叔母は、何も起こらないのが最高な幸せだと言っていました。長い間生きてきて、ようやくそれが分かったと」
何も起こらないのが最高の幸せ。
眉を寄せた美帆に、館長は続けた。「普通に人として生きた実感でしょう。普通、というのは、多くの人がいいと思って選んだからこそ、普通になったんじゃないでしょうか。斯くいう私も、普通の人間ですが」
年長者の言葉が、美帆にはよく分からなかった。ただ、いつかその意味が分かった時、自分の負った傷も癒されるような気がした。

<3時間後に僕は死ぬ>から

「生まれて初めて予知が外れた」と圭史は嬉しそうだった。「人の運命って、変えられるんだ」
「私の運命も、もう変わっているはずよ」
「そうだね」と言ったきり、いつになく饒舌になっていた圭史は黙った。
階段を下りて正面玄関を出ると、ライトアップされた白亜の大邸宅と、その後ろに瞬く満天の星が見えた。見慣れているはずの風景が、なぜか新鮮に目に映る。こんな時、人は、自分でも気づかぬうちに運命を変えているのかもしれないと思った。

是非あなたも、高野和明の短編小説集「6時間後に君は死ぬ」の世界を訪問してください。

  偶然が 運命変える 必然に 普通に生きる 人生もいい

水墨画のような雨上がりの今朝の風景でお別れします。DSC04113


今日の曲は、いや今日は、小泉純一郎の物まね講演会「さようなら原発講演会」